作品のコンセプト

 手仕事は時間がかかる分、作り手の想いや感性が込められるのでものに命が吹き込まれます。息をしている・・・という感覚は、身につけた時の心地よさだけでなく、そこに置かれただけの状態でも空気の流れや光の表情を敏感にとらえます。また、使い込む事で人とものが融合しさらに息づいてきます。
 使われない時の存在感、使った時の心地よさ、使い込む事の楽しさ。それが作品のコンセプトです。

素  材 桐生や足利の織元で特注した素材をはじめ世界各地から厳選した素材を使用しています。
すべてが天然でシルク、ウール、綿、麻などの他、パイナップルや科の木の繊維で織られた素材など、織りのオリジナリ ティの高さ、質感など、いずれも稀少価値の高い素材です。
染  料 自然の花、葉、幹、根などを煎じて染液を抽出する草木染料と、石油を原料にした化学染料を用途に応じ併用しています。草木は精神的に癒されるようなやさしい色に対し、化学染料は混色が可能で作家の意図する自在な色を生み出す事が出来ます。 草木染/化学染